・・ Prayer Tinged with Crimson ・・


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村に伝わる人狼の話 - 管理人

2017/07/30 (Sun) 15:52:40

あるPCが村長と会い、人狼についての話を聞く事が出来ました。

以下はそのPC以外は知りませんが、そのPCから聞いた場合は知る事となります。

元占い師の苦悩 - 管理人

2017/07/30 (Sun) 16:59:41

「未だに何が正しかったのか、ワシには分からんよ…」
村長のそのシワが刻まれた顔は、解放されない苦痛に耐え震えている。
その占い師の少年とは、幼い頃の村長であった。



  * * * * * * * * * * * * * * * * * *



現地点では人狼を捕まえた場合、話と同様に要塞の地下牢に幽閉される可能性が高いですが、
村人が今以上に精神的重圧が加えられる等、事態が変わった場合は他の手段が用いられるかもしれません。


※60年程前の人狼覚醒時では
 村長は占い師の力を持っていましたが、
 今回、その力を発揮する事はなかったようです。

村長より6 - 管理人

2017/07/30 (Sun) 16:53:51

そんな恋人を不憫に思った占い師の少年が教えてしまう。「要塞の地下の牢屋にいるよ…だから助けてあげて。」

恋人は酷く驚いたが、彼女の両親は既に他界しており、唯一の心の拠り所である青年を助け出す決意を固めるのに時間は掛からなかった。
牢屋の鍵は村人も寄り付かない要塞に置いた侭にしてあった。
それを使って二人で遠くまで逃げれば…。
幼い少年はそこまでしか考えられなかった。

数日後、村長に指示され青年の様子を見に要塞へ行った村人が、形相を変えて村に飛んで帰って来る。
「…死んでる…!ナイフで胸を刺して男と女…、二人も死んでいる…っ!」

村長達が慌てて地下牢に向かう。
その地下牢の中で、向かい合い互いの胸にナイフを突き立てた青年と恋人の遺体が横たわっていた。

村長より5 - 管理人

2017/07/30 (Sun) 16:51:02

村長を含む村の中心人物数名での話し合いの結果、青年を今は誰も居ない要塞に閉じ込める事にした。
話し合った者の中で、笑顔の絶えなかった青年を自分の手で殺めると名乗り出なかった為この様な廃除方法を取った事の他に、彼の家族と恋人の今後を考えて、青年の正体を他の村人には公表しなかったのだ。
青年は食料も与えられず、要塞の地下牢に一人閉じ込められた。
餓死をするまで…或いは餓死をしても、牢屋からは出される事はないかもしれない。

青年が「遠い地へと旅立って」から、彼の家族は元気がなくなったが何処かで頑張っている青年の無事を祈って過ごしていた。
恋人は…毎日泣き暮らしたせいで、透き通ったその綺麗な声も何時しか掠れ壊れていた。

村長より4 - 管理人

2017/07/30 (Sun) 16:34:29

ある日、占い師を名乗る少年が現れた。村長の孫息子だ。
人狼が誰か分かった。夢で見たが、あれは夢なんかじゃない。と…。

少年の言うその人狼の正体とは……
村のある若者だった…。
誰にでも優しく、困ってる人を見捨てる事は出来ないお人好しな青年だった。
その場に居た誰もが信じなかった。
しかし、その少年は諦めなかった。
「お願いだから、苦しんでるあのお兄さんを助けてほしい」と泣き付いた。
その縋り付き懇願する少年の姿に渋々承諾した大人達が、その青年の家に行き尋ねる。
「お前は人狼なのか」
青年は黙って頷いた。
項垂れ涙を流しながら「すみませんでした。…でも…これで…やっと楽になります…」と掠れた声で答えた。

村長より3 - 管理人

2017/07/30 (Sun) 16:03:40

目覚めた人狼は闇夜に紛れて、1人1人と村人を襲い喰らった。
村は混乱に陥った。
村が混乱すれば、戦地への供給物資調達地点として十分に機能も出来ず。戦線にも影響を与え始めた。
そしてその混乱に紛れて、人狼は次第に襲撃範囲を広めていった。
山小屋で休息を取るきこりや狩猟者…、知らぬ間に居ついた移住者…、そして要塞の兵士…。
時折起こる得体の知れない無残な死に草臥に苦しむ兵士の僅かな鋭気は凍り付き、要塞を捨てて逃げ出す脱走兵も少なくなかった。
この時点で攻めきれない我が国の国力の消耗は酷く、同様に長期の戦いで疲労困憊の敵国と停戦する事となった。

兵士は停戦協定を結んだ事を知らされるや否や逃げる様に誰一人残らず要塞を後にした。
村人は言い伝えで「紅い月の人狼」の存在は知っていたが、要塞の兵士達は知らず、要塞を任されていた師団長は国にこの不審死も「敵国のスパイによる暗殺」と報告したらしい。
しかし、それ以降も人狼による襲撃は収まらなかった。

村長より2 - 管理人

2017/07/30 (Sun) 15:59:26

人狼が前回目覚めたのは…
今から60年程前。

まだ隣国との交戦時代。
両国共に攻防引かぬ状態で戦い続けていた。
我が国は要塞を国境際の山頂に築いた事により、戦略的にも心理的にも防御力を高める事が出来た。
我が国がこの戦線を押せば、均衡を保った戦況は我が国に有利に傾く事は確実だった。
…そしてその通り、事態は予想通りに動き出した…と思われた。

ある晩、ヴォルグ村の真上にあの紅い月が浮かんだ。

この夜も人狼が目覚めてしまった。

村長より1 - 管理人

2017/07/30 (Sun) 15:54:15

村長を継ぐ者には、ある言い伝えが引き継がれている。

『人狼の血が目覚める時、「人狼を見極める目を持つ占い師」と「人狼から護ってくれる狩人」の血を受け継ぐ者も目覚める。
彼らの力を合わせれば、人狼を根絶やしする事も可能だろう。』

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