・・ Prayer Tinged with Crimson ・・


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【6/夕暮れ前/酒場の前】 - アシュレイ

2017/07/31 (Mon) 14:39:49

(レオーネの母親が亡くなってから一週間程経つ。日が経つ程に朗らかだった村人達の面影が無くなっていく。今では村人同士が外で擦れ違っても挨拶もそこそこで険悪な雰囲気が立ち込めている。少女自身、以前は足繁く通っていた教会にも、今では足が遠のいている。理由は幾つかあるが、隣人であるエルザの事も大きく占めている。やはり大好きな人の事を悪く言われるのは苦痛だ。今日も熱心な信者である母親に妹達と連れられ教会へお祈りに向かう途中、神父に借りていた本を持ってくるのを忘れたと母親達と別れ、家に引き返したものの、教会に赴くのは気が重く。沈んだ表情でふらふらと遣って来たのは店の並ぶ通りで。建ち並ぶ店の中に回転しなくなって久しい酒場を見付けると、無意識に足がそちらに進む。開いてはないと分かっていながらも、酒場の扉を力無くノックしてみる。微かにコツコツと音がするだけで、その扉の向こう側から優しい女将さんの顔が覗く訳でもなく、双眸を苦しそうに細め唇を噛み締める)…一週間経ったよ…。アリア、女将さん、どうしよう……(村長から聞いた話では一週間程後に紅い月が現れるらしい。ならば今夜、また狼が目覚めるかもしれず…。酒場が賑わう夜の時間帯には外出を許されていない少女はその様を想像するしかできないけど、扉に背を凭れ掛けさせ目を瞑ると、以前の村に溢れていた楽し気な話し声や笑い声が聞こえてきそうで。暫し、村を襲った悲しい出来事を忘れようとしているかのように、その想像の笑い声に耳を傾けていた)

無題 - アシュレイ

2017/08/08 (Tue) 08:01:07

(自分が大人として見てもらうにはまだ遠く、まだ守られる存在である事に肩が力無く下がる。でも彼女の気遣いが溢れる言葉に、破顔して)人っていつか死ぬのに、それも許されないんだ。命は道具なのに。何かを成し遂げる為の道具。道具を惜しんで何も出来ない方が、あたしには耐えれないな…(可愛いげない言い方になってしまうのは、自分の計画を誰にも理解してもらえないのだろうと感じたから。恐らく特に家族には難しいだろう。旅に出るなんて言い出したら大事になるんだろうなーなんてぼんやり考えて。大切な言葉は直接会ってと言われると、しゅんと小さくなる)…うう…分かってるけど…、分かった……ちゃんと自分で言うね…ありがとうエルザ……(この侭側で自分を見守ってほしい、方向を間違えていたら正してほしいと思ってしまうが、村を離れようとしている少女にはそれを願う事は出来ず。その後エルザに連れられ帰宅。教会から帰っていた母親に、心配したと散々訴えられ、不真面目な行いやエルザに迷惑を掛けた事に対してのお説教が続いたのは言うまでもなく……)

無題 - エルザ

2017/08/08 (Tue) 04:39:45

……え?そうよ、何人かで行くの。でも、アシュレイは女の子で力も強くない。もう一人連れて、ちょうど大人の一人分じゃないかしら。一人で出来る事って、きっと思っているより少ないわ。責任って…結局、それを一緒に負うのは両親なの。大人になるまでは、どんなに自分だけが責任を取りたくてもそうなのよ。……家族の願いは、貴女が元気で笑っていてくれることじゃないかしら。娘が危ない事をして、心配しないなんてそれこそ無理よ。……でも、もう決意は固まってしまったようだし、それは変わらないだろうから。その代わり…何があろうと、絶対に生きていて。死んだら許さないわよ、アシュレイ。(途中までは説得を試みようとあれこれ言葉を重ねたが、途中で彼女の頑固さを思い知ったか、気持ちを変えさせるのは難しいだろうと判断して。その代わりに険しい顔で彼女へ送った言葉は、妹のように彼女を気遣う姉の立場でなく、対等な隣人であり友人の一人として、伝えたものだった。)……え?……そう、なの。でも、きっと…怒ってはいないんじゃないかしら、レオーネ。貴女がどんな気持ちで行動してくれたか、きっと分かっているはずよ。(無論、彼に会っていないから何一つ確実な事は言えないが。それでも、真っ直ぐすぎるゆえに飛び出した彼女の思いは少なからず伝わっていると信じて。しかし、彼女に言伝を預かると渋い顔をして。「…分かった。会えたら、私からもそれとなく伝えておくわ。…でもね、アシュレイ。ごめんなさいとかありがとうとか、大事な事であればあるほど、自分の口からも本人に伝えなくちゃダメよ。いつになってもいいから、ちゃんと伝えてあげてね。」と言い残し、まずは顔所を隣の自宅まで送ろうとするだろう。断られても危ないからと食い下がるはず。もう日が暮れる、そろそろ戻らねばならない。どうか、今宵が何事もなく過ぎるよう願いながら、その場を立ち去ろう――)

無題 - アシュレイ

2017/08/07 (Mon) 15:45:59

(母親もエルザと同じ事を血の気の多い娘に良く言い聞かせていた。その度に娘は「言葉でとは言え自分の尊厳を傷付けられてるのに、その尊厳を守る為立ち上がる事はいけないなんて変だ」と反論し、母親は「それでも気持ちは見えにくい分、周りはそう見てくれない。怒りにまかせての暴力と思うのよ。だから駄目な事は駄目。第一神様はちゃんと見て下さっているもの。その人が手を上げるまでもなく、裁きは神様がして下さるわ」と宥めるのが常だった。小さな村で生きていくには、この和を大切にしなくてはいけないだろうが、少女には「憂さ晴らしに悪態雑言の酔っ払い」や「何をする訳でもないが自身の保身しか考えていない野次馬」との和がどれだけ大切なのか良く分からず、今も少女を気遣うエルザの言葉にも眉根を寄せて)…そんな約束とか…あたし、ムリ。一人で行かないって事は二人以上で行くって事よね。相手は一人なのにこっちは多勢だなんて、あいつらと一緒だわ、格好悪い。自分がする事の責任は自分で取るから。それで怪我したとしても自分の大事な人や大事な事を守る為だもん、あたしは後悔しない。それ位の覚悟をしてるつもりだよ。それに家族なら心配じゃなくて、そんなあたしの決意を誇りに思ってほしい…(頭では母親やエルザの言い分の方が正しいのだろうとは思っている。しかし心がそれを受け入れられず。頭を過ぎる心配性の母親の顔は悲しげで、自分が母親の望む娘でない事を実感してしまい、言葉は弱々しく萎んでいく。ーが、エルザの「加勢」と言う一言が蘇り、地面に視線を落としていた両の眼が見開かれる)…あの酔っ払い、レオーネにやり返す程根性なんかどーせないだろうし、第一やり返す理由ないわよ。「悪口言ったら投げ飛ばされて、カッとして殴りました」?それこそ格好悪すぎてありえないよね。……ーっ!!加勢って言うか…あたしが1番最初に蹴った…かも…(背筋を寒いものが走る。頬をガチガチに強張らせて、「レオーネに会いに行くの?…だったら、アシュレイが謝ってたって伝えといて…!」と懇願を。レオーネが素っ気なかったのは、これが原因かもしれない……)

無題 - エルザ

2017/08/07 (Mon) 04:33:50

…確かに、一番悪いのは心無い事を言った人よ。でも、暴力に訴えるのは…そんなの、女将さんも誰も喜ばないわ。相手に心の暴力を振るわれたからって、仕返したら…同じ事になっちゃう。それにね、レオーネの事をこれ以上に誤解してほしくないのよ。今は皆の余裕がないから、どんな些細な誤解でも解くのが難しいわ。……えっ?ちょっと、アシュレイも加勢したの?怪我したらどうするのよ、危ないじゃない。……お願いよ、アシュレイ。約束して。とっちめる時は、絶対に一人でいかないって。貴女が傷つけば、貴女以上に家族が傷つくわ。(ところどころ彼女の話を受けて誤解もしながら、最も大きく顔を顰めたのは彼女もやってやったと口にした時で。彼女まで心無い暴力に傷つけられる事は絶対に避けたかったし、避けなければいけないと思っていた。だから彼女に危険な真似をしないよう強い口調で訴える女の顔は真剣で切実だ)一方的に…心無い事を言った割に、相手は反撃しなかったの?…レオーネって、そんなに強かったの…。まあ、料理人だから腕力や体力はそれなりにあっただろうけど…やっぱり、私も直接会いに行かないとダメね。何を言われてもどうなっても、まずは顔を突き合わせて話さなくちゃ。ありがとう、アシュレイ。おかげで気持ちが固まったわ。(彼女の言葉に首を傾げたり驚いたりしながら、最後に行きついた結論はやはり本人と会って話さなければ分からないということだったようで。大事な人を近いうちに二度も奪われて、少なからず動揺しているだろう彼に向き合う事への躊躇がずっと消えなかったが、彼女の言葉がその霧を晴らしてくれた様子で)

無題 - アシュレイ

2017/08/06 (Sun) 14:59:51

(エルザの言葉に、決めたとは言え不安だったアシュレイの心が暖められていく。旅に出るなんて相談すれば、誰もが笑うか反対するだろう。特に家族は。無謀な計画だと言う事は1番自分が分かっており、時々道を見失いそうになるけど、エルザの優しさが励ましに聞こえて。…エルザにこの無謀な計画を話せば、彼女は何て言うだろうか。そんな思いを過ぎらせつつ、エルザの顔を見上げ頬を緩ませて。しかしレオーネの話題になると、己の言い方のせいではあるが、エルザが困惑の溜息を。今更ながらレオーネを擁護しようと慌てて言葉を続けて)でもそれってレオーネが悪いの?殴るのは悪口より悪いみたいな事言う人もいるけど、悪口だって心が傷付くんだからオアイコじゃない?それに、いっぱいの野次馬対レオーネ一人だったんだよ?…あたしもやってやったから、いっぱい対2人か…。だけど、それでもレオーネが悪いって言う奴がいるなら、あたしがとっちめてやるわ!(とっちめるも何も、自分が誤解を生む話をエルザにしてる訳なのだけど。その事に気付かない単細胞は鼻息荒く息巻いている。そしてやはり誤解を助長するような事を口走る)…レオーネの怪我?…んー…レオーネが一方的にやっつけてたから、レオーネは怪我しようがない。……目茶苦茶強かったんだよね、あいつ…。(その光景を思い出したのか、その頬は興奮で赤みを帯び、両手は拳を握っている)

無題 - エルザ

2017/08/06 (Sun) 05:03:32


仕方ないわよ。あれだけの事が立て続けに起きて…何も考えない方が難しいわ。そうやって、色んな事を考えてしまうのは…きっと、アシュレイが大人に近づいている証拠でもあるんだろうけど…。……そっか。じゃあ、大丈夫ね。自分の為に、納得できると思える答えが見つかるまで、悩み抜いてね。……ふふ、そうかもね。でも、怒った後は…負けないで頑張って…って、励ましてくれるんじゃないかしら。(まだ若く、そして感受性の豊かな彼女がとりわけ心配だったのは言うまでもないが、自分の為に悩んでいるという言葉には虚を衝かれたようにはっと目を見開いて。彼女の口からそんな言葉が出てきた事に驚いたようでもあり、それは間もなく安堵と喜びを内包した微笑みに溶けた。そして、気付かされる。己も、きちんと自分の為に悩んで、最も後悔が少ないと思える道を選ばなければと)あぁ、またそんな事を……。どうしようもなかったとは思うけど…暫くは優しい人たちに囲まれて、ゆっくり休んでほしいわね。それで、無事に収まった?レオーネ自身は、怪我とかはしていなかった?(ありありと目の前に浮かぶその光景に額に手を当てて溜息を零しつつ、気になるのは事の顛末と安否のようで)

無題 - アシュレイ

2017/08/04 (Fri) 17:51:27

(エルザの一言一言に気遣いを感じる。けれども、何をどんな風に言葉にして良いのか考えも纏まらず、彼女の言葉に神経質そうに瞬きを数度繰り返すと、困り顔の侭微笑む)…だよね。あたし、元々考えるの苦手なのに、色々思い浮かんじゃって…そしたら落ち着かなくなるんだ…。でも変わった事もあるんだよ。今はアリアの為じゃなくて、自分の為に考えて悩んでるんだ。アリアはいないし悲しいけど、今は寂しい悲しいなんて言ってたらアリアに怒られちゃうしね。(しかしその先を相談する事は出来ず。…もう決めた事なのだから、相談と言うのも変だが。エルザの顔色を盗み見る様に視線だけをチラリと上げる。彼女に対する一部の信者達の話は何となく知っている。母親らは露骨に話を逸らすので詳細は分からないが、普段通りの彼女の様子を見ると大した事はなかったのかと胸を撫で下ろす。それも束の間、レオーネの事を聞かれて、また口ごもってしまう)…レオーネとは会ったよ…、ぉ…、女将さんの事があった日の朝…。酷い事言った酔っ払いを…周りにいる人に投げ付けてた…(自分の事は聞かれていないと棚に上げ、誤解されてしまいそうな極々一部の極端な出来事を伝えて)

無題 - エルザ

2017/08/03 (Thu) 23:08:53

(顔を上げた彼女の顔に見慣れた太陽のような笑みはなく。当然だろうとは思いながらも、寂しさを募らせるのは己のひどいエゴだと分かってもいるけれど。以前の元気な彼女を変えた一連の出来事を恨めしく思わずにはいられない。)誰か会いたい人でもいた?呼んできましょうか?……そう?何でもないって顔には見えないけれど…ね、一人で抱え込んで、無理をしちゃダメよ。ただでさえ、アシュレイはたくさん考えて、考え過ぎちゃうところもあるから。(だからといって、己に相談してほしいといえないのは、自らが疑われていても仕方ないと思ってもいるからで。ただ、己でなくとも彼女の祖母など、誰か絶対的に信頼できる人に相談して、抱える荷物を分かち合ってほしいとは強く訴えて)ええ。まあ、そんなところね。気晴らしの散歩もかねて。ねえ、アシュレイ。女将さんの事があってから…レオーネに会えた?

無題 - アシュレイ

2017/08/02 (Wed) 14:13:03

(閉じられた扉に背中を預け、力のない視線を地面に向けた少女の意識が、掛けられた呼び掛けにより現実に引き戻される。参拝をサボってる事を思い出し狼狽しつつも、姿勢を正し、顔を上げると声の主は隣人で。安堵に息を深く吐くも、返答は歯切れ悪く)…ぇ、あ…エルザかぁ…。んー…どうしたのかって別に何でもないんだけど…。(レオーネや主人が心配かと問われて、また口ごもる。心配ではあるが、だからって何かをしにきた訳ではないし、レオーネからは先日の無謀な誘いの返事を貰っていない。レオーネとはもっと単純で直球的でyas,noも遠慮無しな関係だと思ってたので、彼とはどんな顔をして会えば良いのかも分からない。しかし相手がレオーネなだけに、エルザに相談するのも憚られ。「あー」とか「んー」とか意味ない唸り声を漏らしながら、顔を顰て。とうとう返答の代わりに質問で返す)…エルザはレオーネ達の様子見に来たの?

無題 - エルザ

2017/08/01 (Tue) 03:37:02

(女は悲しみと憤りを抱えるばかりであった。まだ伴侶を失った酒場の店主も傷も、彼女を育ての母親として育った同僚の彼の傷も、少しも癒えていないはずなのに。むしろ人狼を探す事しか考えない人々の心ない言葉に傷を抉られているかもしれないのに。アリアの時はまだ悲しみ、悼む余裕があったはずなのに。どうしてこんなに村人の心は荒んでしまったのだろう。己への悪口はもう慣れたもので、虫の鳴き声と変わらぬものと聞き流せるようになった。自宅への監視は敬虔な両親が受け入れてしまったし、己も拒めば怪しまれるだけ、別に疚しいものはないから気が済むまで見張ればいいと監視を受け入れて。ただ、己を好きに監視する代わりに己の許可なく自室に入らぬ事は徹底するよう条件を付けた。いくら女でも許せない一線はある。そんな調子では家に居るのが気づまりになるのも道理で、日暮れ頃には戻ってくると言い置いて家を後にした。久しく中に入っていない酒場が恋しくて自然と其処へ足を向けていたが、店の前に居たのは意外な人物で)……あら、アシュレイ?どうしたの、こんなところで。そろそろ家に戻らないと、皆心配するわよ?……レオーネやマスターが心配で来たの?(隣人の彼女に歩み寄り、努めて普段と変わらぬ様子で問いかけた)

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