・・ Prayer Tinged with Crimson ・・


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【6/夕暮れ時/酒場へと続く道】 - ライリー

2017/07/31 (Mon) 22:16:25

(夜の見回りをするにつけて自警団の話を聞くことも多くなった今、色々な情報が錯綜している村の中。その多くはけして良いものではなく、誰が怪しいかの犯人探し。自分も疑われている状況に気が気でならず、ヒソヒソと話をする皆の姿がまるで自分のことを言われているようで。自警団として動いている間は気にならないが何もしていないと不安に襲われ、家にいたら家族にまでいらぬ迷惑が掛かるのではないかと気をもんでは、人目を憚りながら外に出て。とにかく人のいるところから離れたかったが、酒場までの道でふいに足を止めれば先に進んだものかと逡巡してしまう。もう一週間が経とうとしているのに未だお悔やみも言えていない、それほどに酒場を避けて過ごしていた分、余計に足を運びづらくなっていて。)…あー、しまった。野菜かタオルでも持ってくるんだった。(頭を掻きながら、多少の話題繋ぎになる手土産もない状態を嘆いて。何もなしで穏やかに話をできる気分でもなく小さくため息をつくと、諦めて一旦帰ろうかと踵を返しかけ。)

Re: 【6/夕暮れ時/酒場へと続く道】 - ライリー

2017/08/08 (Tue) 12:42:44

(掴めなかった手をゆっくり降ろせば、相手の言葉に硬直する。狼を殺すという選択肢は自分には浮かばなかった、或いは思い付きたくなかったことで。なんと返答したものか、と考えている間に相手の姿は遠くなってしまい。引き留めも返事も出来なかった相手の見えなくなった背中をまだ追うように遠くをみて、思わず拳を固く握りしめ。眉を潜めて狼を殺すことについて思い詰めるような表情を浮かべたが、ゆるゆる首を横に振り考えをかきけすように。誰にも聞かれぬようにぽつりと呟けば、自分も夜の見回りまで家で待機しなくてはいけなかった事を思い出し踵を返すだろう。)…そんな頼り方、無いだろ…。

無題 - レオーネ

2017/08/08 (Tue) 01:01:46

(差し伸べられた手の暖かさは想像に易かった。きっと、この大柄な手の持ち主は己ら家族を…否、村人たちを一人でも多く救うために奔走してくれるのだろう。そう思えば自然に此方の手も伸びようと挙動し、然れど、彼の手に行き着くまでに動きは止まって。自嘲する様に呼気を吐き出した唇が小さな声で、暗に自分たち酒場の人間よりも青年本人によりちかしい者を守れと伝えた後、今しがた思い付いたが如き口調で不穏な言葉をくちにした)気を付けて欲しいことなんざ、さっき言ったことだけ――いや、違うな。…なあ、ライリー。もし、人狼の正体が分かったらよ…殺してくれ。(少し俯かせた顔を苦しげと笑わせて、結局、相手の手を握り返すことも出来ずに。奥歯をきつく噛み締めて踵を返し、相手の返答を聞くともなしに父親の待つ自宅への道を戻っていくのだろう)殺してくれよ、ライリー……――、

無題 - ライリー

2017/08/07 (Mon) 19:08:13

…気にかけるに決まってるだろ。…手を伸ばせる範囲が限られてるのは…分かってる。けど相手から手を伸ばしてくれるなら、俺はその手を掴んでみせる。今なら出来る。
(気にかけるなと言われても、自分にはどうにもその言葉通りに聞こえず。ましてあの事件の後に一番辛いのはレオーネ達だと分かっていれば、緩く首を横に振り苦笑しながら。しかし、ここ数日で考えが変わったか、かつてなら誰でも助けてみせると豪語しただろうが、少し弱気なことを言い。それでも顔を上げて告げるのは相手に向けた提案、最後に付け加えるのは自信の表れか一種の自己暗示かは分からぬまま。相手から拒否されるかもしれないという不安に少し強ばらせながら右手を差し出してみせて。真剣な面持ちで思い付いたことを上げてみせるが、果たしてどうだろうか。)
…俺に出来ることがあるなら、言ってくれ、レオーネ。何だっていいんだ、…例えば…気を付けといてほしいこととかあるなら、夜の見回りでちゃんと見ておく、とかさ。

無題 - レオーネ

2017/08/06 (Sun) 12:33:11

(こちらへと向き直った青年からの否定に表情を変えなかったのは、想定内の返しであったため。心優しい彼が昵懇である己を見張ろうはずもない。大方、家族を亡くした酒場店主とその息子に対して何かしてやれることはないかと模索していたのだろう。思考を巡らせる最中、思わぬ謝罪が耳朶を叩き。思わずと少し丸めた双眸で彼を見詰めた。数秒の沈黙を挟んで、何事かを言いよどむ相手の声を遮るように口を開く)――別に、お袋が死んだのはお前のせいじゃねぇだろうがよ。…手の、伸ばせる範囲は限られている。優先順位は間違えんな。自分の家族とか、恋人とか……だから、もう、俺らのこと気にかける必要は…ない。(珍しく相手から目線を外して言葉を紡ぎながら、いつだか彼の恋人にも言ったようなことをまたも口にしていることに気付いた。例え、彼に守るつもりがあったとしても物事には優先順位があるのだと。例え、彼がそんなものをつけたがらない性分だとしても避けては通れない道なのだと。そう伝える声音が少し揺れたのはどうしてなのか、自分ですらわからなかった)

無題 - ライリー

2017/08/03 (Thu) 23:36:22

(足を止めれば肩越しに後ろをかえりみて。肩竦める仕草で気まずそうな顔を隠す。話がしたいような、けれど声をかけにくいような複雑な心境ではあるが、自警団として話に来た訳ではないことを先に明かそう。気持ちの準備が出来ていなかったが、かえって話す切っ掛けになるかと思えばゆっくりと相手に向き直り。相手と視線がかち合えば少し斜め下に逸らしながら、言葉少なに謝って。)…いや、今は非番だよ。見張りじゃないさ。その…けど、丁度よかった、話したいことがあったんだ。─…お袋さんのこと悪かった、ごめんな。
(相手を伺うように視線を上げ、緊張に乾く唇を少し湿らせてから続けるのはいつぞやの話の続きで。冗談のように二週間前は話していたが、今となってはその軽口が酷く申し訳なく思えて。それを一人で気に病んでは言葉をつまらせて。)…前に言ったろ、俺は…もう村で事件を起こさせたくないって。けど…。

無題 - レオーネ

2017/08/02 (Wed) 21:08:09

(血の繋がりが無いとはいえ、二十年と少しの間、面倒を見続けてきた息子に弱音は吐けないと、気丈に振る舞う店主は然れど日に日に窶れてきていた。何も出来ないどころか重荷にすらなっている自覚はあった。けれど、元より口は上手くない性分だ。どのような言葉を掛ければ良いものかとまごついている内に、何となく自宅にいづらい気にさえなっていた。それに、己の身の回りは自衛団によって警戒されている。自衛団と名のつく組織であろうとも、相手は田舎村の素人だ。彼らの注意に気付くのも、警戒網を潜るのも、然して労しなかった。養父を一人自宅に残して、無意識に人目を避けながら道を歩いていると、正面から見知った人影が歩いてくるのに気付き。ぴたと足を止めたのなら、彼がこちらに気付く気付かないに関わらず平生と何ら変わりのない調子で――けれど、どこか覇気のない声で――彼に接触を図ろう)…――自衛活動、ご苦労さん。何、お前も俺を見張りにきたわけ?

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